栃木レザーのペンケース -作り方- 母の誕生日
レザークラフトを初めて1ヶ月が経った頃に作った栃木レザーのペンケースです。
思い切って6000円の栃木レザーをレザーマニア本店通販さんでネット注文して夜から朝まで徹夜して作った時のことを思い出します。
レザークラフトを始めたばかりのレザークラフト初心者の方向けに参考になるように、その時の作り方を思い出しながらこの記事を書いてみました。
型紙を自分で作るということができなかったので、レザークラフト型紙専門店「shiAN」で購入した型紙を使い、糸はビニモ MBTの5番、革素材は栃木レザーを使用しています。
レザークラフト歴1ヶ月 初心者の手作り ペンケース 完成後の写真
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レザークラフトを初めて3つ目の作品でした。(一つ目はスマートフォンケースで、2つめが弟への誕生日プレゼントのキーケース)
その時に作ったペンケースの仕上がりは写真のようになりました。
母への誕生日プレゼントという名目で、何を作ろうか迷った結果、初心者の自分でも作れそうなこのペンケースを作ったんですが、今は母の化粧道具を入れて使ってくれているみたいです。
2年ちょっと経った今でもまだ故障もないみたいで、徹夜して頑張って作った甲斐がありました。
型紙、レザークラフト工具、革素材・金具材料などを準備
型紙をレザークラフト型紙専門店「shiAN」さんから550円で購入
レザークラフトを始めたばかりでこのようなペンケースの型紙を自分で作る技術がなくて、ネットで型紙を探してまわりました。
色々探している中で見つけたレザークラフト型紙専門店「shiAN」さんというサイトの型紙を購入して製作に挑戦することにしました。その型紙には作り方も付いているということが購入の決め手でした。
型紙011_大容量のレザーペンケース という型紙で、価格は550円です。
必要な道具はカッター、菱ギリ、針とペンチ
購入したペンケースの型紙には、縫う為の位置がポイントされていたので、菱目打ちは使わないで、型紙の上から菱ギリを貫通させて作りました。
結果的に当時使った道具は下記の通りです。
- カッターor別たち、型紙とパーツを切り出すために必要
- 菱ギリ(太)・・・縫い穴をあけるために必要
- 針・・・縫うために必要
- ペンチ・・・ファスナーの長さ調整、歯をむしるために必要
- 両面テープ・・・ファスナーとパーツを仮止めするのに必要
- カッティングマット
- 定規
- 菱ギリで穴を開けるときに下に敷くもの、作った当時、この記事ではダイソーで買ったポリエチレン?のシートを敷いています
- トコノール・・・革の裏側に塗って毛羽立ちを抑える処理剤
菱ギリは「太」を買ってしまったんですが、穴が糸の太さより大きく開いてしまうため菱ギリ「細」がオススメです。
両面テープは2mm-3mm幅が使いやすくてよく使っています。
両面テープを縫う位置の真裏に貼り付けると、縫っているうちに糸がベタベタしてしまうので、縫う位置から少しずらして仮止めとして使用すると綺麗に縫うことができます。
針は一番細いものが通りやすくて縫いやすいです。
革包丁の代わりに「別たち」というのがありまして、いきなり高い革包丁は買えなかったので、その「別たち」という刃物を購入して革を切るということを練習していました。今でもその「別たち」は使っています。
材料 – 糸はビニモMBTの5番朱色、レザーは栃木レザーのナチュラル色とファスナー
糸はビニモMBTというボンドで毛羽立ちを抑える処理がされた糸の5番の太さを使い、
素材は栃木レザーのヌメ革(ナチュラル色)を使用しました。厚みは1.0-1.2mmのものが良さそうだったのでそれを選んでいます。
レザーマニアさんで栃木レザーの30cm幅55cmは約6000円だったと思いますが、高いものなのですごく悩んできめました。
結果的に、悩んで注文して届いたその栃木レザーは、さらっとした質感とその匂いが素朴な感じですごく良かったです。
ファスナーは30cmくらいのものを長さを調整して使用しました。3号か4号だったと思います。型紙の説明書を読むと最低でも30cmは必要でした。
ペンケースの製作工程・作り方
ここからは実際にその時に作りながら撮影した写真と一緒に、ペンケースの作り方を書いていきたいと思います。
夜中に徹夜して、レザークラフト歴1ヶ月の初心者が作っているので、どうぞ温かい目で見てやってください。。。
型紙通りにパーツを切り出し、縫い穴をあける
まずは型紙と栃木レザーを重ねて各革パーツを切り出して、
型紙に縫い穴の印がついていたので、マスキングテープで固定しながら重ねて、菱ギリで上から貫通させてあけてみました。
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穴の数が決まっているので、ずれてしまうと仕上がりが歪むの注意です。
下に敷いているのはダイソーで買ってきたポリエチレン?のシートです。
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この写真の革パーツは、ペンケースの横になる部分です。
各パーツのヘリを落とす
amazonで購入した工具でヘリを落として、ヤスリで磨いているところです。
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正直この作業は、ネット調べたらみなさんがそうしていたので、見よう見真似でこうしています。
コバ処理・フチを磨いてペイント
各革パーツのフチに色をつけてみたいと思って、フチに色をつける前に下地処理剤を塗っているところです。
色をつけるために使っているのはバスコという製品なんですが、こちらもネットで調べて、その「コバ処理」という工程をするのに良さそうだったものです。
このバスコという製品は大戸糸店さんというところでネット注文して取り寄せました。ビニモMBTもこのお店で取り扱われています。Yahooショッピングにもお店を出店されているので、そちらで購入した方がすこしでもポイントがつきますね。
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革パーツ(底)のフチにバスコの茶色を塗ってみたところです。
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下地材も染料もバスコを使用しています。表面にうっすらと膜を張るようなコバ処理剤でした。
塗ってみた結果、個人的にあまり気に入らなくて、底パーツのフチだけペイントして、それ以外のパーツはヤスリで磨いただけにしておきました。
ファスナーを縫い付ける
ファスナーの長さをペンケースの長さに合わせるために、切って調整します。
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初めてファスナーを縫い付けるということをここではしているんですが、
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必要な長さで切った後に、端の部分についているファスナーの歯をいくつかペンチでむしり取って、
端をライターで軽くあぶり糸が解けないように処理して、その端を歯のある部分まで折って綺麗に見せています。
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その長さを調整したファスナーを革パーツ(横)に両面テープで仮止めして、縫う為の穴を菱ギリであけたところです。
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最後に縫い付けてこのようになりました。
側面を縫い合わせる
ファスナーを縫い付けた横の革パーツ同士を重ねて、その側面を縫い付けていきます。
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縫い付けたら、裏側で糸の末端処理をします。
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糸の末端を切って、ライターで炙って革に接着しているところです。
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化学繊維の糸は、最後にこのように処理すると、これを作っている当時にネットで勉強して、このようにしています。YouTubeに作り方をアップされている方の動画でもよく見かけます。
ライターじゃなくて、ヒートペン?というんでしょうか、そういう名前の工具で処理をされている方もいらっしゃいます。
底パーツの底上げ
底になるパーツを底上げするためのマチを縫い付けていきます。(少し浮かせるため)
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当時、この作業をしながら、なぜこんなことをするのかよくわからないまま、購入した型紙の説明書通りに作っているんですが、
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要するに、横の革パーツに縫いつけやすくするため、だと今は思っています。
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ぐるっとフチ全体にマチを縫い付けて、底パーツはこのようになりました。
最後に各パーツを縫い合わせる
これまでに作った2つの革パーツを縫い合わせていきます。
この作業が一番苦労したところでした。徹夜して、もう軽く6時間は経っている頃だった思います。疲れも溜まっていて、集中力が切れて、でももうひと踏ん張りで仕上がるので、頑張って作っているところです。
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苦労したところ、というのは、この縫い付けるポイントがひと針ズレていて、それに途中で気づいて、ぜんぶ解いて縫い直した、ということでした。
いまでもそうですが、何時間もかけて最後の最後に失敗!する時は、本当にモチベーションがさがります。
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でも、当時、ここではなんとか踏ん張って縫い続けていました。
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また、底パーツの内側は手が引っかかって縫いづらかったです。
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結局、完成は朝になっていました。
完成
何時間もかけて、やっとのおもいで作ったペンケース、本人はとても満足して眠りにつきました。
すこし歪んでいる気もしますが、3つめの作品にしては上出来だと、心の中で自分で自分を褒めていました。
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