クロシェットネックレス オーダー – 製作工程
前回の記事に続いて、クロシェットネックレスキーリングの製作工程です。
使用している革は、お仕事関係でもらったという革(合皮-黒)と、
イタリアのマイネというレザー(ライムグリーン色)を使用しています。
クロシェットネックレスキーリング – 試作工程 クロシェットネックレスキーリング - 製作工程
クロシェットキーカバーの型紙
まずは型紙の製作から、
Adobeのイラストレーターで型紙を作りました。
縦6cm 横2-3cmの鍵を1-3本収納できるように、少し余裕を持たせたサイズで、
ステッチは3.0mmピッチ、
革は1.2mm厚に漉いて、
裏張り用の革は全フチを斜めにゼロ漉きして、表側の革は下辺以外をゼロ漉きます。
製作工程 – クロシェットキーカバー本体
まずは、革の裁断から、
内張にするイタリアンレザー – マイネ – ライムグリーン色と、
送っていただいた革-黒色を、
型紙よりほんのすこし大きめに切り出してから、
型紙通りに切り出します。
硬い革のカーブは刃物でなぞると革がゆがんだり、シワがついてしまうため、何度かに分けて切ります。
仕上がりのフチの厚みを薄くするために、
内張の革のフチを革漉き機で薄く漉きます。
フチはほとんど厚みがないくらいまで薄く、
内側につれ厚みが出てくるように漉きます。
内張の革と、外側の革を接着します。
ボンドは水性ボンドを使用しています。
水性ボンド(酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤)は固まるとハリが出るため、型崩れしにくい仕上がりになります。
内張の革のフチをやすりがけして、接着剤を塗り、
裏と表の革を接着します。
合計4枚の革が重なることになります。
フチを綺麗に切り整えます。
縫うために、
フチから1-2mm離れたラインに穴を開けます。
ここで使用している工具は KS Blade Punch Spacing 3.0mm / 2 toothです。
お客様ご指定の黒色の糸で縫います。
フチにペイント前の下地材を塗ります。
なめらかになるように、やすりがけをします。
ここでは400番の耐水ペーパーを使用しています。
お客様ご指定の黒色でフチをペイントします。
内張がライムグリーンなので塗料がはみ出さないように、
下地材は3回塗り重ね、
ペイントも3回重ね塗りをします。
乾いたらクロシェットキーカバーは完成です。
次はストラップの製作工程です。
製作工程 – ネックストラップ
お客様から送っていただいた「革-黒色」を切り出します。
幅は約2.5cm、長さは55cmです。
フチをヘリ返してまるく柔らかい印象にするために、
革漉き機で、フチをギリギリまで薄く、内側には厚みを持たせるように加工します。
フチに接着剤を塗ります。
フチを内側に折っていきます。
革細工ではヘリ返しと言います。
両側をヘリ返したところです。
真ん中までヘリ返すと、次の工程で折りにくくなりますし、
仕上がりも固くなるため、真ん中は少し開けておきます。
二つ折りにします。
二つ折りにしたら、元に戻らないようにクセをつけます。
縫うための穴を開けます。
黒の糸で縫い付けます。
ハトメ金具をハンマーで打ち付けて固定します。
クロシェットネックレスの完成
クロシェットネックレスの完成です。
送っていただいた「黒の革」の最長辺が55cmだったため、55cmの2つのストラップを結んでネックレスになるように作らせていただきました。
ハトメ金具の内径は4mmのタイプを使用しています。
送ってくださった写真
作品をお渡しできてから数日後、
クロシェットネックレスを身につけて写真を撮って、レビューコメントもしてくださいました。ありがとうございました。
無事に受け取りました。丁寧な対応で、あんしんして取引させていただきました☺︎今回、作品の革の色を選ぶことができたのでより愛着が湧いています。作家さんのサイトに革の色や素材についての説明があったので、無知な私にとって分かりやすかったです。お洒落なキークロシェット、これから使うのが凄くたのしみです♪今回は本当にありがとうございました。 【N様オーダー】 クロシェットネックレス - Creema
後日、お礼をいただきました
お手紙、北海道産の食べ物、ジンギスカン、ジンギスカンの中華まん、チーズ、チーズケーキ、ラーメン、アイスを送ってくださいました。一週間北海道の味を満喫できました。ありがとうございました!
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