シェルコードバンができるまで#3 – Drying
ホーウィン社のシェルコードバンができるまでの製造工程は大きく分けて7つあり、その工程は熟練の職人により約6ヶ月間かけて行われます。
前回の記事に続いて、3つ目の工程「Drying」について調べてみました。
- シェルコードバンができるまで#1 – The tanning process
- シェルコードバンができるまで#2 – Hot stuffing
- シェルコードバンができるまで#3 – Drying
- シェルコードバンができるまで#4 – curing
- シェルコードバンができるまで#5 – Shaving
- シェルコードバンができるまで#6 – 染色
- グレージング
Contents
「Drying」
Hot stuffingの後に、約10日間、ガラスに張り付けて乾燥させる工程です。
ガラスフレームに貼り付けられるシェルコードバン。
「hot stuffing」の後に、シェルコードバンとなる革はガラスフレームに張り付けられていきます。
ホットスタッフィング「hot stuffing」は、蜜蝋、獣脂、ラノリンなどの天然ワックスやグリースを使用して革をコンディショニングするプロセスです。
この工程で栄養を与えることにより、オイル含有量が非常に多い革となり、自然な撥水性と「self polishing」が得られます。
材料が比較的高価であり、革が吸収するグリースの量を制御することが難しいため、このプロセスは世界ではあまり一般的ではなくなっています。
革の水分を注意深く監視し、天候に合わせて季節ごとに調整を行っています。
75日目 シェルコードバンをガラスに張り付けて乾燥
80日目 乾燥中のシェルコードバン
85日目 乾燥させたシェルコードバン
作業開始から約85日後の乾燥させたシェルコードバン、残りの工程は約100日
ガラス上で乾燥させた後のシェルコードバン
ガラス上で乾燥させた後のシェルコードバン。
次に、手作業でオイルを染み込ませて、「curing」と呼ばれるプロセスを経て、90日間積み重ねて乾燥保管させられます。
乾燥後、オイルを均一に吸収できるようペーストをこすりおとす
乾燥後、シェルをガラスに接着して乾燥させるためにペーストをこすりおとし、オイルを均一に吸収できるように、手で「curry(仕上げ)」します。
これにより、凹凸のある革にオイルが均等に塗布されます。
「oiling」と「Curing」させる前に、フェリックスがシェルコードバンを手でこすります。
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