シェルコードバンができるまで#2 – Hot stuffing
ホーウィン社のシェルコードバンができるまでの製造工程は大きく分けて7つあり、その工程は熟練の職人により約6ヶ月間かけて行われます。
前回の記事に続いて、2つ目の工程「Hot stuffing」について調べてみました。
- シェルコードバンができるまで#1 – The tanning process
- シェルコードバンができるまで#2 – Hot stuffing
- シェルコードバンができるまで#3 – Drying
- シェルコードバンができるまで#4 – curing
- シェルコードバンができるまで#5 – Shaving
- シェルコードバンができるまで#6 – 染色
- シェルコードバンができるまで#7 – グレージング
HP – Horween Leanter Co.
「Hot stuffing」
「Hot stuffing」とは革にワックス・オイル・グリースをしみ込ませる工程です。
オイルを含んだ革は、撥水性を得て頑丈になり、曲げるとプルアップ(強い光の反射)が見られるようになります。
ワックス、オイル、グリースを含浸させて革をコンディショニングする
3階のスタッフィングミル。
ホットスタッフィング「hot stuffing」は、ワックス、オイル、グリースを含浸させて革をコンディショニングするプロセスです。
スタッフィングで使用するブレンドはすべて自家製で、パラフィン、ウールグリース、獣脂などの材料が含まれています。
ブレンドは室温で固体になるため、乳化して水に混ぜ革に浸透させるということができません。
このホットスタッフィングというプロセスでは、ブレンドを溶かし、ドラムを加圧蒸気で加熱し、革を蒸気で加熱してから、ワックスとオイルを計量して導入します。
このプロセスを経た革はプルアップが見られるようになり、オイルを多く含み、自然な耐水性を持つようになります。
ホットスタッフドレザーには、シェルコードバン、クロームセル、キャバリエ、クロームパック、イリーニラティゴ、ラセットストリップなどがあります。
「hot stuffing」で使用するワックス
これは、ホットスタッフィング「hot stuffing」で使用するワックスの1つで、オイル、グリースのブレンドです。
このケトルに入っているブレッドは室温で固体になるため、溶かす必要があります。
ほとんどのプロセスを社内でミックスし開発しているため、配合をより適切に制御し保護できます。
この特定のブレンドは、比較的高いパラフィン含有量を持ち、非常に頑丈で耐水性のある革を生み出します。
スケールとバケツを使用して、オイルとワックスを測る
スケールとバケツを使って、オイルとワックスを測り、革に浸透させます。
革が入った小さな木製のドラム缶を蒸気で加熱してから、溶けたワックスを容器に注ぎます。
この工程では水は使用されません。
次にドラムが回転し、熱を監視しながらワックスが革に打ち込まれます。
このプロセスはホットスタッフィング「hot stuffing」と呼ばれ、天候によって大きく左右されるため習得が難しいです。
(革の水分含有量は、ワックスとオイルのブレンドの取り込みを制御する唯一の方法です)
ホットスタッフィングを経た革には耐水性があり、プルアップが見られます。
プルアップとは、革を曲げることで一時的にオイルが浮き出て、光が反射することです。
色の変化は、オイルの移動によって引き起こされます。
Chromexcel、Shell Cordovan、Cavalier、Chromepakは、当社のhot stuffed leahter ホットスタッフドレザーです。
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