クロシェットネックレス オーダー – 試作工程
「クロシェット ネックレスキーリング」のオーダーをいただいた時の事を記事にしてみようと思います。
お客様からのご要望は2つで、「仕事で使う鍵を首にぶら下げたい」、
「できれば免許証・社員証ケースも取り付けられるようにしたい」
そして、このような形のものを作って欲しいということでイメージ画像をいただきました。
理由は、
「お店を空けることが多くて鍵をよく使う」、
「店に帰ってきたら、他の社員がお店を閉めていて入れない」、
「急いで外に出ると、免許を忘れてしまう」、とのことで、
クロシェットは以前から作ってみたいと思っていたので、自分としては良い機会をいただき、ありがたくオーダーをお受けしました。
クロシェット[clochette]とはフランス語で、「鈴」・「ベル」・「鐘」を意味する言葉で、ダレスバッグの鍵を収納するためによく作られています。
クロシェットネックレスキーリング – 試作工程 クロシェットネックレスキーリング - 製作工程
クロシェットのイメージスケッチと試作
まずは、イメージを確認するためにスケッチを描いてみました。
クロシェットの中に鍵を収納し、
クロシェットの外側に金具をつけてカードケースを取り付けるイメージで、
お客様と仕上がりのイメージを確認しながら、
まず一つクロシェットキーケースを試作をしてみました。
クロシェットキーケースの形がくずれないようにと、
鍵の形が浮き出ないように、
リング金具は使わず、
革紐に直接鍵を通して収納するように作りました。
最初の試作品としては収まりが良く、スムーズに鍵の取り出しができます。
このクロシェットキーケースにカードケースを取り付けたいという、もう一つのご要望があり、
ナスカン金具で取り付けられないか考えていたのですが、
お客様とお話した結果、カードケースはない方がデザイン的に良いということになり、
今回はシンプルにクロシェットネックレスのオーダーのみということになりました。
お仕事で使うということで派手にならないように、最初の試作品はネイビーのステッチにしてみたのですが、
お客様とお話をした結果、ライムグリーンのステッチと裏にライムグリーンの革を使って製作することになりました。
サイズはできるだけ小さい方がかわいいかったので、お客様の使用する鍵サイズをお聞きしてギリギリまで小さくしました。
縦7-8cm、横5-6cmくらいのサイズ感です。
鍵が少しはみ出てもベルっぽくて可愛いと思うのですが、余裕を持って少し大きめに作ることになりました。
クロシェットネックレスに使う革紐のこと
ネットで1.5mmと2mm幅の革紐を注文して、実際に首にかけてみることにしました。
首にかけた雰囲気はほとんどかわらなかったのですが、
1.5mmは少し細すぎるかなという印象でした。
2.0mmは固くてクセが強く、クロシェットキーケースの入り口を広げてしまい、
結んでも戻ってしまうくらいクセがついていて、使わないときにどこか置いておくにも小さくまとまらず邪魔になりそうでした。
革紐の代替え案 – アクリルコード
ネックレス部分は革紐を使うということでお話をいただいていたのですが、革紐が固くて変に癖がついたり、体になじまず使いにくくないかなと思い、アクリルコードを通して質感を確認してみました。
紐の柔らかさと、クセがつきにくいのは使いやすそうだったんですが、革との質感の違いがひっかかります。
クロシェットキーケースと同じ革で革紐・ストラップを作ってみることにしました。
とても柔らかい革だったので、クセも付きにくく体にも馴染みそうで、お客様とお話しした結果、この形で製作することになりました。
革紐にハトメ金具をつけて、鍵が取り外れないようしっかりと作ることに。
使用する革の硬さについて
柔らかい革で作った方が、鍵を収納するときに開きやすくて動きがスムーズでした。
最初に試作したクロシェットと、次に試作したクロシェットで、革の硬さに違いがあり、開きの動きにも違いがあって気になったのですが、硬い革でも使い込むうちに馴染んでくるタイプの革だったのと、鍵の形が表に浮き出にくいので、硬い革のほうで製作することになりました。
次回、製作工程の記事を書こうと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません